オリンピックレガシーについて

ここでは、より良いオリンピック・レガシーを目指すために、まずは大前提となる「オリンピズム」や「オリンピックムーブメント」、「パラリンピックムーブメント」について説明します。

そして、「オリンピック・レガシー」について触れ、最後に学生が2020年に向けて活動する上で非常に重要なテーマになる「参画」について説明します。

オリンピズムについて

オリンピックには、「オリンピズム」という理念があります。
オリンピズムは、
①スポーツ
②文化
という二つの武器を使って相互理解を育み、言語や文化の壁を越えて世界を平和にすることを目的とする理念です。

※オリンピズムには他にも様々な解釈がありますが、市民レベルのざっくりとした説明としてはこれが適切であると私たちは考えています。

 

オリンピックムーブメントについて

オリンピズムを広めていく活動のことを「オリンピックムーブメント」といいます。オリンピズムを広めるわけなので、当然、スポーツと文化が重要になるわけですが、近年では持続可能な開発の理念を踏まえ、環境がオリンピックにおいても重要視されるようになりました。以上の流れから、オリンピックムーブメントには、①スポーツ②文化③環境の三本の柱が設定されています。この柱をもとにするムーブメントの一環に、「オリンピック競技大会」があります。

 

パラリンピックムーブメントについて

パラリンピック競技大会は、「パラリンピックムーブメント」の一環です。パラリンピックムーブメントとは、パラリンピックスポーツを通して社会の中にあるバリアをなくし、インクルーシブな社会を創出することを目指しています。そして、その担い手は、社会変革を起こそうとする人、団体すべてが担うと日本パラリンピック委員会のホームページに明記されています。

オリンピック・レガシーについて

オリンピックムーブメントは、オリンピズムを開催都市に根付かせることに意味があるので、オリンピックが終わった後に何かを遺そうという発想がとても重要です。これが、「オリンピック・レガシー」です。レガシー(Legacy)とは、直訳で遺産という意味です。オリンピック・レガシーとは、オリンピック・パラリンピック競技大会の後に引き継がれていくものを意味し、近年国際オリンピック委員会(IOC)が最も力を入れているテーマのひとつです。

オリンピック・レガシーは、

①スポーツ (=スポーツ施設の整備、スポーツ参加の向上)
②社会 (=文化・教育・民族・歴史認識の向上、官民の協働)
③環境 (=環境都市への再生、新エネルギーの導入)
④都市 (=都市開発、インフラ整備)
⑤経済 (=雇用創出、経済の活性、観光客の増加)

の5つに分類され、それぞれ有形・無形のものが存在します。
(IOC「オリンピック・レガシー」(2013)より)

過去のオリンピックの中でも「成功」と名高い、1992年のバルセロナオリンピック、2000年のシドニーオリンピック、2012年のロンドンオリンピックなどでは、この「レガシー」が高く評価されています。2020年の東京オリンピックの開催にあたり、「レガシー」は避けては通れない道ととらえて良いでしょう。

参画について

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、以下のような「アクション&レガシープラン」を定めています。
①スポーツ・健康
②街づくり・持続可能性
③文化・教育
④経済・テクノロジー
⑤復興・オールジャパン・世界への発信

また、「アクション&レガシープラン2016」の策定にあたっては、以下の3つを重要な視点としてとりまとめています。
①参画
②パラリンピック
③2018~2022年の間の大規模大会との連携
以上をもとに、2016年10月から「東京2020参画プログラム」がスタートし、全国各地で様々な東京2020関連イベントが開催されています。これは、東京2020大会ビジョンのもと、スポーツだけではなく、文化芸術や地域での世代を越えた活動、被災地の支援など、参加者自らが体験・行動し、未来につなぐプログラムです。

私たち学生が東京オリンピック・パラリンピックに向けてできることにはどのようなことがあるのでしょうか。それは、きっとこの「レガシー」に隠されていると私たちは考えています。そして、将来日本史にも載るであろうこのビッグイベントに学生自らが参画することで得た経験や繋がりが、最大の「レガシー」となって日本を活気づけていくのではないでしょうか。